2013年03月31日

町屋古本市終わる

本日で町屋古本市は終了しました。期間中大勢の皆さんにおいでいただき、賑やかな2週間でした。後半寒かったり、暑かったり、雨が降ったりと、天候は味方してくれませんでしたが、有意義な古本市でした。
本日後片づけを終え、4人と十二天の山上夫妻でミニ反省会を行いました。山上夫妻からは、古本市をやったことで、今まで少なかった男性・若者たちが来てくれた。客層に幅が生まれたことはありがたかったというお話がありました。
私たち古本屋の側も、古本屋の客層とは違う人々に古本の魅力をアピールできたことは収穫だったと思います。何よりも販売の場をいただいたことはありがたいことでした。再三この欄でも書いてきたように、今年は外売り、一箱頑張ります。まずは、連休中に東町の遊歴書房前のスペースで業者による即売会(27日から6日)・パティオ大門で一箱古本市(5月4日・5日)・岡谷市の笠原書店・カンビオ・イルフ童画館の3箇所をめぐる古本散歩(5月1日から6日)が開催されます。
また、町屋古本市ー夏の章の日程がほぼ決まりました。5月29日から2週間です。詳細は改めて報告します。


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2013年03月29日

遠来の客

会津の福島由子さんが来店されました。毎年開かれているBook Book Aizuの主要メンバーで、本業はお菓子教室の先生。フランス研修旅行の帰りに羽田から直行です。
私は2年連続で会津の一箱古本市に参加していて、そのご縁で知り合い、一度長野の古本屋をまわってみたいと言っておられたのが実現したという次第です。ちょうど「町屋古本市」が開催中で、こちらもじっくり見ていかれました。
私は最近一箱古本市というものには消極的になっていまして、その理由はいろいろあるのですが、特に地方の場合町おこしの一環として開催されることが多くて、どうもそれは違うのではないかと思っていたところです。
何とかで町おこしというのが日本中の町や村に蔓延していて、食べものからユルキャラまで何でもありなのだから古本だって程度の発想で開かれる古本市というのは見ていて辛いモノがあります。主催者側に古本への理解がないので、安ければいいだろうということで50円・100円本のオンパレード、図書館の除籍本の無料配布というのもあります。
会津の一箱古本市は規模は大きくないのですが、運営するのが福島さんたち市民主体で、本好きが高じてという雰囲気が伝わるいい催しです。今年の10月、何をおいても駆けつけなければと思っています。
フランスでジャムを大量に買い込んで20キロのリュックを背負って来られた福島さん、長野では大量の本を買ってしまいそうで、どうやって会津に帰られるのか心配しています。


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2013年03月22日

明日はトークショー

「町屋古本市」賑わっています。主催者の十二天山上さんも改めて本の力に驚いたようすです。
◎会期は
3月15日(金)~3月31日(日) 10時30分~18時30分
月・火曜日はお休みです。
◎会場
門前町屋ぎゃらりー十二天
◎参加古書店
光風舎・書肆月影・バリューブックス・遊歴書房
◎主催
門前町屋ぎゃらりー十二天

そして、会期中に行われると告知しておりましたトークイベントいよいよ明日3月23日(土)です。
テーマ 本棚のごちそう
対談 田中博文 出版編集工房主宰・古書店主・地方史研究者
山上絹代 空間プロデューサー・室礼講師・コラムニスト
期日 3月23日(土) 14時から16時まで
会場 十二天茶房 
会費 1300円(コーヒーとお菓子付き)
※事前にお申し込みください。席に余裕があれば当日の申し込みも受け付けます。
ということで、私は善光寺門前町の歴史を本と絡めながらお話ししようと思っています。興味のある方はお出かけください。



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2013年03月17日

春から縁起がいいや

今日最初のお客さんは佐久と茅野から来られたという男性二人。軽井沢の「追分コロニー」さんでお客さん同士の会話を小耳にはさんで行ってみようということになったらしい。何でも長野の光風舎の良い評判を話されていたようだ。
それにしても最近お客さんが増えたような気がする。いや実際に売上げは増えている。そのお客さんたち、近くの遊歴書房や団地堂の袋を持っている人が多いから、このあたりを回遊していただいているのかも知れない。
そんなことで、雑用と店番に追われ町屋古本市の会場に行くのが3時近くになってしまった。天気はいいし日曜日だし、今日も大勢のお客さんに来ていただいた。オーナーからはお昼を食べる時間もなかったと言われてしまった。
春から縁起のいい話だが、しばらくは売れないネタを封印できるかもしれない。諏訪の「くらもと古本市」も好評であった。
地方においても「古本市に行きたい」「古本を買いたい」という需要があったということなのだろうか。何十年か前、デパートなどの古書市が盛況を極めた時代があった。それがだんだんに売れなくなり、古書店の高齢化ということもあってそんな古書市は開かれなくなった。
その時代と何が変わったのかといえば、古書市で売っている本の種類が変わったのだと思う。昔の古書市の本といえば、郷土資料や豪華本、稀覯本といったものが多かった。当然のことながら客も古書愛好家や学者が多かった。
現在の古書市の客は、例えば今回でいえば十二天に普段来るお客さんの延長である。だから売れる本も文芸書やエッセイ、ムックが多い。それじゃあ新古書店と変わりないじゃないかと言われるかも知れない。変わりないといえば変わりないのだが、会場に来ていただけばわかるように、新古書店の本とは微妙にラインアップが違う。私も「新古書店と同じ」と言われるのを恐れて本を揃えた。だから、新古書店ではなかなか見かけないが、かといって専門的にならない本を集めたのである。これは古書店を経営していくのにも大いに参考になる。
古本屋も店売りだけでは食えない時代である。ネットだけに目を向けてきた販売方法から、もっと多様な販売方法を探してみることも考えていく必要があるだろう。
町屋古本市、3月末まで長野市東後町「十二天」にて開催中。月・火曜日休み。


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2013年03月15日

町屋古本市きょうから

長野市の善光寺表参道ギャラリー「十二天」で「町屋古本市」がはじまりました。4軒の古本屋がそれぞれ特徴ある品揃えで出品しています。全体で2000冊ほどです。
会期は今月いっぱいと長期戦です。月・火はお休みです。
来週は春のお彼岸、善男・善女となって善光寺にお参りください。そして、お帰りにはぜひ古本市を覗いてみてください。もちろん東町の光風舎も休まず営業しています。



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2013年03月10日

脱原発

台湾のメディアは、台北郊外に建設予定の原子力発電所に反対して大規模な集会が開かれたことを報じています。日本でも大江健三郎さんたちが中心になって反原発の集会が開かれたようです。
衆議院選挙以来反原発の声はだんだんかき消されていくように感じていたのですが、3・11を機に再び盛り上がってほしいものです。商売をしているものがあまり政治向きの話に言及するものではないとは思いますが、これは政治向きではなく人間の生存に関わる問題です。
いまの内閣は原発再稼働・建設の方向に大きく舵を切っています。先の衆院選で原発が容認されたのだと解釈しているのでしょうか。安全性が確認されれば再稼働は可能であるのか。その安全性の問題で議論しているとどうしても話は政治向きになるのですが、人の力で制御できない原子力はそもそもあってはならないものなのだと思うのです。政治ではない、人間の生存の問題だという所以です。
中央のメディアには原発の再稼働を積極的にすすめよと主張しているものもありますが、我が地方のメディア「信濃毎日新聞」は脱原発に健闘しています。今朝の社説は「脱原発の声 政治への回路をつくれ」と題して次の参院選挙には脱原発の声が反映できるような政治勢力の誕生を期待しています。
経済界の人たちと違って脱原発を願う人たちは、政治家には何の恩恵ももたらさないのかもしれませんが、こういう人たちの思いをくみ取ることができる政治家こそが必要でしょう。



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2013年03月06日

3月6日の記事

所用があって松本まで出かけてきました。せっかくなので松本の同業書肆月影Oさんにお会いし、これまたせっかくなので松本の古本屋さんを何軒か見学してきました。
私も月影さんも古書組合に加入していないいないせいか、名前を告げても松本の古書店では怪訝な顔をされます。そんな店があったのかという反応です。この業界は組合に加盟していなければもぐりと見られても仕方がないのかも知れません。
新刊の本屋さんにも書店組合というのがあるのですが、こちらは長野県の一番大きい書店も加盟していません。古書組合が大きな力を持つのは古書市を経営しているということが大きいと思います。
私どもも何回か加入を検討したことがありましたが、貧乏古本屋で入会金や会費が負担ということもありいつも立ち消えになっています。確かに市で本が買えるという大きなメリットがあるのですが、私どもの店は一代限りだし、これ以上規模を大きくもできないので、現状の買い取りだけでいいのかなというところです。
ただ地方の古本屋の場合、店での売上げの減少は深刻で、ネットで凌いでいるというのが現状ですが、直接お客さんに売るということは大事にしないといけないということで、親しい古本屋さんと諮って外売りに力を入れようとしています。先日の諏訪は第一弾で、今月は長野市の十二天で、五月には同じ長野市のカネマツで、さらにももう一箇所も交渉中です。
外売りというのは手間暇かかるのですが結果がともなうかは不確定ということで、効率的には厳しい面もあります。現実に県内でも過去には盛大に行われていた外売りも、ブックオフの進出や古書店主の高齢化で行われなくなったという経緯もあります。
しかし、直接売ることの楽しみ、充実感は格別で、今年いっぱいは試行錯誤でやってみようということにしました。お近くで古本市が開かれることがありましたら、足を運んでいただければありがたいです。

諏訪市くらもと古本市のようす


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2013年03月03日

都鄙の論理

今朝のツイッターで長野郷土史研究会の小林竜太郎さんが、吉祥寺事件のニュースに触れ、東京の吉祥寺以外で起こっていたならあれほど大きく報道されただろうか、と疑問を投げかけていました。小林さんのおじいさんの故小林計一郎先生は、長野郷土史研究会を設立され、善光寺・小林一茶・武田氏・真田氏についての論考を多く発表された方ですが、一貫して地方から歴史を見るという立場に立っておられたように思います。
今の日本はすべての事柄が東京を目指しているようで、東京一極集中というのだそうですが、東京がすべてであるようになっています。2年前に起こった福島の原発事故も、東京電力の発電所でした。もう10年以上前のことですが、相馬・双葉地方の歴史の本の編集をしたことがあって、あのあたりを取材に歩いたことがありました。驚いたのは、原発立地の町に入ると、町役場をはじめ公共の建物がみな立派なことでした。大きな産業があるわけではない町や村に税収が多いとは思えません。東京電力や国から交付されるお金が大きいのだということでした。
今回の事故で中央に隷属する地方の関係ということが少し明らかになりました。原発立地の町や村だけではなく、こういう関係は全国いたるところにあるのでしょう。
昨年、地方における一箱古本市の存続について悲観的な意見をブログに書いたら、一箱の元祖である南陀楼綾繁さんから批判されました。おそらく南陀楼さんは都会の運営が順調な古本市だけを見ているからだとは思いますが、日常的に地方の古本業務や古本市に携わっている身としては、愚痴のひとつも言いたくなるのが現状です。
口癖のように「売れない、売れない」を連発していたら、店のお客さんであるギャラリー「十二天」の山上ご夫妻が、見かねたのか「うちで古本市をやって元気つけなさい」とおっしゃってくれました。
そして5月の連休には光風舎も運営に参加して「門前一箱古本市」を開催します。どちらの古本市も、都会の引き写しではない、長野らしい古本市を演出しようと頭をひねっているところです。
3月15日から31日まで開催の「町屋古本市」の会場となる「門前町屋ぎゃらりー十二天」



Posted by 南宜堂 at 10:22 Comments( 0 )

2013年03月01日

ひなまつり

今、光風舎の隣の「ちょっくらおいらい館」というギャラリーでは友人の牧隆志さんが作品を展示しております。牧さんは陶芸家です。備前で修業をして松代に窯を築いて製作に励んでいます。松代の彼の仕事場に行ったことがあるのですが、山の頂上近くの一軒家で、若いながら仙人のような日常です。春になると山の斜面に植えられた杏の花が見事で、いつもこの時期に自分の仕事場で個展をやっています。
もともとは器を焼いていたのですが、最近はお地蔵さんや招き猫も作っています。その牧さんが陶器のおひな様を作り、松代のまち歩きセンターほかで展示即売会を行います。会期は3日から4月3日までです。私はまだ牧さんのつくるおひな様というのを見たことがないのですが、展示を見せてもらい購入しようと思っています。彼の飾らない人柄そのままに愛らしいおひな様だろうと思っています。爺におひな様は似合いませんが、長女が4月に出産予定で、どうも女の子らしいということでプレゼントにしようと思っています。
私のもう一つのブログ「あれこれ南宜堂」のシンボルに使っているのが牧さんの招き猫です。



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