2012年10月24日

古本市のヴィジョン

いつもながらに軽井沢町の追分コロニーさんのブログには刺激を受けます。そしてまた、こんな一節を見つけました。


「古本市」にっておおげさですが「ヴィジョン」というのは何でしょうか、私は昨今の古本を取り巻く状況を見ていて思うことは、「本の文化」を守るということではないかと思うのです。

ここであえて追分コロニーさんは「一箱古本市」とは言わずに「古本市」と言っています。これはおそらく並ぶ本の質の問題から素人の「一箱古本市」ではなく、 自分たちの眼で吟味した本をならべる「古本市」を志向すべきとの思いからではないかと推測します。そうでないと「本の文化」を守るというヴィジョンには結びつかないでしょう。
古本屋が「一箱古本市」を開催するのは私は販促の一環と考えてきました。それも即効性のある販促ということではなく、長い眼で見た販促であろうと。古本市を開いたからといって翌日からお客が殺到するなどということはありません。それならテレビで取材でもしてもらった方が早道です。もっともテレビ効果は短いようです。古本とか古本屋とかになじみの薄い地方の場合は、まずその雰囲気を知ってもらう、あるいは古本に親しんでもらう、そんなことのために一箱古本市は有効なのではないかと思っています。私たちでも初めて入る古本屋というのは入りにくいものです。魔窟ではないのですが、どうも古本屋にはそんなイメージがつきまとっているのかもしれません。
なかなか気の長い話で、そんなことをしている間に古本屋は滅びてしまうかもしれません。しかし特効薬などというものはないわけで、細々とやり続けるということでしょうか。



Posted by 南宜堂 at 09:10│Comments(0)
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