2012年09月03日

評価経済社会

週末、花火見物に諏訪の娘の家を訪れてきました。有名なのは8月15日の花火大会ですが、こちらは新作ということで、派手さはないものの花火師の創意工夫が楽しめる大会でした。例えばキノコ型の花火や四角いサイコロ型の花火、見てる方はああそうかで終わってしまいますが、この形を作るのは大変でしょう。
一夜明けて翌朝、テレビを見ていると漫画の話が。今、漫画はネットに投稿したものをただで読むということができるようで、もちろん無名の漫画家予備軍の人たちですが、ここから人気が出て単行本になるケースも多いのだとか。これが既存の漫画家の人たちを脅かしているというのです。
なるほど、ネットに載ったものはほとんどがただですから、売れないプロの漫画家の存在を脅かしているいるというのはよくわかります。コメンテーターが、将来漫画雑誌はただになると言っていましたが、あながち大げさな予想とは思えません。その中からお金を出してもいいものだけが単行本として出版され、有料で販売されるということです。
ヒット作を連発している漫画家にとっては何ともないことですが、何とか生活しているという漫画家には大変なことです。これを評価経済というのだそうです。年をとっても勉強することは多いものです。
牽強付会のような気もしますが、私ども業界で起こっていることも似ているような気がします。Amazonという巨大なマーケットでただ同然で売られている本のために町の古本屋では本が売れなくなる。小さな店ではただ同然の値段で売るわけにもいきませんから、これは困った事態なのです。
ただ同然で売ってAmazonは儲かるのかというと、ここは手数料を取るだけですから、全く関係なく、マーケットプレスに出している店なり個人なりがその値段を付けているのです。
出店している人たちも競争ですから、自分たちの利益を削っても安く売るのです。
かくして消費者とAmazonは喜ぶものの、出店している人とそれとの競争を強いられる町の古本屋は限りなく疲弊していくのです。これがネット社会の市場の構図というものでしょう。大変な世の中になってきたものです。



Posted by 南宜堂 at 11:05│Comments(0)
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